10月に入ると朝夕がだいぶ肌寒くなり、イタリアも一気に秋模様となりました。そんな中、この季節の象徴とも呼べるのが"La Castagnata"(ラ・カスタニャータ)、栗祭りです!栗を意味するCastagna(カスターニャ)から由来し、まさに秋、そして収穫をお祝いする祭典です。山岳部を中心にイタリア各地で行われ、主役はもちろん栗のロースト。他にも栗を作ったデザートや郷土料理がワインと一緒に多数並びます。 今年はマルケ州フェルモ近くで行われたCastagnataへ行ってきました。仕事で「イタリアの収穫祭」というテーマの撮影も兼ねていたので、いわゆる「伝統」を求めていました。地味かもしれませんが、地域の人々が一体となって行う規模の小さいCastagnataは大都市のものよりもその地域の特色が出ていて個人的におすすめです。というのも10月に入ると週末はいつもどこかしらでCastagnataが行われているのですが、最近では従来の「秋の収穫を祝う」という慣習が徐々に失われ、有名なアーティストを呼んでコンサートをしたり、入場料を取ったりなんてことも…もちろん大掛かりなイベントは地域全体の発展には良いのかもしれませんが、ただの「お祭り騒ぎ」になってしまうと少し残念ですよね。しかし今回のCastagnataは裏切りませんでした!地元マンマの手作りマロンデザートが数々と並び、とてもアットホームな空間。私は迷った挙句栗のムースをチョイスしました。程よい甘さに滑らかな口当たりのムース。しかし時々ゴロゴロした栗の身が潜んでいて、この手作り感満載なところがなおさらよかったです。後からレシピを聞いておけばよかったと後悔したほど。 そして栗を頬張りながら楽しむ、マルケの伝統舞踊と音楽。ワインがついつい進んでしまいます。なんせ無料サービスだったので。笑
そんな中、人目を引いたのがアコーディオン。細かなデザインが施された美しい外観がとても特徴的で、改めてイタリアの美的センスに圧巻されてしまいました。アコーディオンを首から下げていた女の子に声をかけてみると、想像通り、全て手作りの職人ものだと教えてくれました。そして私も知らなかったのですが、実はマルケ、数少ないアコーディオンの生産地だそう。中でもフェルモから50キロ程離れたカステルフィダルド市は世界生産の80%を占めているんですって!彼女が弾いていたアコーディオンは、蛇腹を押すか引くによって音調が変わる押引異音式で、「弾くのが普通のより難しいのよ」と少し誇らしげにに語っていました。 ベーシックツアーにはカステルフィダルド市は含まれていませんが、もちろんリクエストにはお答えできるので、お気軽にお問い合わせ下さい。 2019年はル・ジレットゥ初、ローマ発着の「秋の味覚ツアー」を開催致します!地元の有名秋祭りに参加、またトリュフと栗狩り、そして狩ったトリュフは宿泊先にプライベートシェフを招いてトリュフのフルコースディナー!ちなみに宿泊先はというと、豪華ヴィラを貸切です!最大催行人数8名様と少人数ツアーのですので、お申し込みはお早めに!!!!! |
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