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Frustingo 南マルケを代表するクリスマス菓子、フルスティンゴ

12/13/2021

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イタリアマルケ州を代表するクリスマス菓子、フルスティンゴを準備する様子。スコティッシュフォールドが様子を見守る。
皆様、だいぶご無沙汰しております!いかがお過ごしでしょうか?
「師走」とはよく言ったものですね。12月は本当にバタバタ、あっと今に過ぎていきますね。
私の気のせいか、あるいは2020年の今頃は再びロックダウンに入っていたため気づかなかっただけかもしれませんが、毎年街中がクリスマスシーズンに入るのが早くなってきている気がします…
イタリアでは11月に入った途端、スーパーにパネットーネやパンドーロが並び、11月半ばにはイルミネーションも始まっていました!それだけ待ち遠しいクリスマスだったということですかね?
個人的にはあまりに早くクリスマスムードに入るのは好きではないので、12月8日のインマコラータと呼ばれる祝日(マリア様の母、アンナがマリア様を身籠った日)から準備を始めました。
​と言っても私は猫2匹を飼っているので、ツリーなどの装飾は残念ながらしません。一瞬で壊されそうなので。笑 クリスマスカラーのテーブルクロスやサンタのマグを出すくらいです。
キリストの生誕を描いたミニチュア、プレゼーペ
イタリアマルケ州のクリスマスイルミネーション
しかしマルケのクリスマスに欠かせないフルスティンゴは作りますよ!
フルスティンゴとは乾燥イチヂクをふんだんに使ったこの時期限定のドルチェです。食感は結構ネッチョリ、とてもリッチなドルチェなので食後にほんの数口、甘口ワインと一緒に楽しむのが定番です。
​マルケの中でもマチェラータ、フェルモ、アスコリ、こちらの3県を中心に作られる郷土菓子です。今となってはドライフルーツはとても高価なものですが、昔はむしろこちらの方が安く、手に入りやすかったためクリスマスを祝うPiatto Povero(「貧しい一品」の意、大抵のものが農民が生み出したレシピ)として生まれたそうです。
そしてフルスティンゴのレシピは様々です。干しイチヂクは必ず入っていますが、後は代々家庭で受け継げられてきたレシピ。私もマンマから教わりました。多くの家庭でダークチョコレートを入れるようですが、私の教わったものはカカオのみです。またサパと呼ばれるシロップ状の煮たてたブドウ汁を入れるパターンもよく見かけます。私はサパではなく、パッシートワイン(乾燥した状態のブドウから作る甘口ワイン)を入れます。なので皆様もご家庭で自分好みの味にアレンジしてみて下さいね!
パッシートワインとフルスティンゴ
材料の味を馴染ませるのに待ち時間はありますが、作り方はとっても簡単(混ぜて焼くだけ。笑)です。おまけに日持ちしますし、プチサイズの容器で焼けばそのままギフトにも出来ます。マンマは毎年自宅用とは別にご近所さんや親戚にあげるものをアルミの容器で焼き、そのままプレゼントしてました。フルスティンゴは可愛らしいパッケージではなく、アルミでいいのです。笑
​むしろその家庭っぽさがフルスティンゴの魅力だと思います。それでは早速作り方です!
アーモンド、チェリーで飾れたイチヂクのデザート、フルスティンゴ

Frustingo
(フルスティンゴ)

調理時間:5時間(冷ます時間を含めて)
直径22CMの容器一つ、8CMのミニ容器5つ分
材料
  • 干しイチヂク 500g
  • レーズン 70g
  • ぬるま湯 200ml
  • エスプレッソ 30ml
  • ミストラ(アニスシードのリキュール)45g
  • パッシートワイン(甘口ワイン) 15g
  • 砂糖漬けのオレンジピール(Canditi)  20g
  • カカオ 30g
  • レモン(皮のみ) 1つ
  • オレンジ(皮のみ)1つ
  • アーモンド(皮なし、ざっくりと刻んだもの)50g
  • くるみ (ざっくりと刻んだもの)50g
  • シナモン 小さじ1
  • ナツメグ 小さじ1
  • オリーブオイル 60g
  • 小麦粉 50g
  • パン粉 25g
トッピング
  • アーモンド、くるみ、砂糖漬けのチェリーなどを適量
イタリアマルケ州郷土菓子のフルスティンゴを作る材料
手順
  1. 干しイチヂクを細く刻み、レーズンと一緒にボウルに入れます。ぬるま湯を加え、30分置きます。(時々かき混ぜて下さい)
  2. 時間が経ったら①のボウルにエスプレッソ、ミストラ、ワインを加え、ブレンダーにかけます。(ある程度の粒は残っていて大丈夫です、写真1)
  3. 同じボウルにオレンジピール、カカオ、レモンとオレンジのゼスト、アーモンド、くるみ、スパイス2種を加えよく混ぜます。
  4. よく混ざった時点で最後にオリーブオイル、小麦粉、パン粉を加え再び混ぜます。(写真2)
  5. 味を馴染ませるのにそのまま3、4時間置きます。
  6. オーブンを180度に熱しておきます。
  7. 時間が経過したら生地を容器に移します。フルスティンゴの高さは3、4CM程になるように。(写真3)
  8. お好みでトッピングを施します。
  9. 熱しておいたオーブンで20分焼きます。(もし焼き途中にトッピングのナッツが必要以上に色付き始めたら上からアルミ箔をかけて下さい)
  10. 完全に冷めたらBuon Appetito!(食感はある程度ネッチョリなのが正解です!)
ブレンダーにかけた干しイチヂクとレーズン
①ブレンダーをかけ終えた状態
イタリアマルケ州の郷土菓子、フルスティンゴを作る工程
②
焼きあげる前のフルスティンゴ
③トッピング前のフルスティンゴ
イタリアマルケ州の郷土菓子、フルスティンゴ。女性とスコティッシュフォールドがデザートを前に会話をする。
干しイチヂクを使ったイタリアマルケ州の郷土菓子、フルスティンゴ
フルスティンゴはケーキのようにカットするのではなく、一口サイズの角切りにして食べます。またぜひデザートワインと合わせて食べて下さいね。
私は生地にも使ったパッセリーナ(マルケの土着品種)のパッシートワイン(乾燥した状態のブドウから作る甘口ワイン)と一緒に食べましたよ。モスカートのようなほんのり甘いワインではなく、極甘口がオススメです。イチヂクがとっても甘いので。
またヴィーノコットと呼ばれる煮詰めたブドウ汁を発酵させ、ワインにしたデザートワインと合わせるもの定番です。
Picture
ちなみにトレーナーのFRSTNGはまさにフルスティンゴのこと!何かのブランド名ではありません。ワインを買いに行った際に店頭に並んでいて衝動買いしました。笑 クリスマスもこれを着たいと思います。
トレーナー、パッシートワインはCantina dei Colli Ripaniのものです★
ぜひ日本でもフルスティンゴを焼いて、イタリア気分をクリスマスに味わって下さい。
それでは皆様、Buone Feste!そして良いお年を!来年こそは皆様もイタリアへ来れますように :)
​Nicole
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    Author

    初めまして、ニコルです!日本/アメリカのハーフ。日本で10年程モデルとして勤めた後、ハワイに移住し、ウェディングフォトグラファーに転職。写真の技術を深めたく、フィレンツェの美大へ。卒業後、マルケ州でカメラマンとして暮らしています。こちらのブログではマルケ州の田舎暮らしを中心にイタリアでの生活について綴っています。

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