今日はマルケ特産のそら豆とそちらを使ったレシピをご紹介したいと思います! 写真はマルケ州ペーザロ・ウルビーノ県に位置するフラッテ・ローザという小さな村で採れるそら豆。通常のそら豆と区別するためFava di Fratte Rosa(ファーヴァ・ディ・フラッテ・ローザ)、「フラッテ・ローザのそら豆」と呼べれています。 こちらのファーヴァ、一時は絶滅してしまったかと思われていましたが、数名の地元の農家の方々が種を見つけ、見事復活させたのですよ!今はスローフード協会の「味の箱舟」に認定されています。 さてさて、何が特別かと言いますと、フラッテ・ローザで栽培されるそら豆は通常のものよりさやが小さく、豆も平均4つ程。その分豆ひとつ、ひとつが大きく丸っこいのが特徴です。また熟れた状態でもあまり硬くならず、とてもマイルドな味わいです。またフラッテ・ローザのそら豆栽培はローマ時代まで遡ると言われています!長ーい歴史ですね。 そら豆の旬は5月!あとちょっとですね☆イタリアでは5月1日(メーデー)に新鮮なそら豆とペコリーノチーズを食べるのが伝統なのですよ!でも旬でない時期はこのように乾燥したものが楽しめます! 続いては、そら豆を使ったおすすめマルケ郷土料理です。 こちらはFava 'Ngreccia(ファーヴァ ングレッチャ)と呼ばれる一品。とても発音しにくい名前だと思いますが、 'Ngrecciaとはマルケの方言で「しわの寄った」、「しなびた」の意味です。(標準語だとraggrinzitoです!)火の通ったそら豆のしわくちゃの様子からこのような名前がついたそう。 乾燥そら豆でも新鮮なものでも美味しく作れます!新鮮なものを使用する場合、イタリアでは皮ごとそら豆を食べるのが、そこはお好みで皮は除いて下さいね!そら豆以外の材料はアンチョビ、ケッパー、ニンニク、イタリアンパセリと至ってシンプルなので、日本でも美味しく作れる一品かと思います。みそは美味しいオリーブオイルを使うこと!ここで味が大きく左右されると思います。ファーヴァ・ングレッチャ、副菜と出されることが多いですが、私はもりもりメインとして食べるのが好きです。 では作り方に入りましょう! Fava 'Ngreccia |
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