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Dolci di Carnevale マルケ州カルネヴァーレ菓子

2/14/2021

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イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  スフラッペ キアッケレ
皆様、ご無沙汰しております!いかがお過ごしでしょうか?
イタリアは今日カルネヴァーレ最終日を迎えております。今年は仮装大会やパレードといったイベントは残念ながら行なわれませんでしたが、カルネヴァーレ菓子は健在でしたよ★ということで今回はマルケのカルネヴァーレ郷土菓子を紹介したいと思います!
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  型抜きクッキー
お菓子の紹介に入る前に軽くカルネヴァーレのイントロ!
Carnevaleとは復活祭(イタリア語でパスクア)前の40日間(四旬節)禁欲的生活が強いられる前にお肉を食べたり、お酒を楽しんだりできるお祭りの期間。(ごめんなさい、とっても簡単に説明しました。)カルネヴァーレはGiovedì Grasso(肥沃な木曜日)から始まり、翌週のMartedì Grasso(肥沃な火曜日)まで続きます。翌日の水曜日は四旬節の初日Mercoledì delle Ceneri(灰の水曜日)と呼ばれています。また復活祭は春分の日以降、最初の満月から数えて初めての日曜日と定められており、このため毎年日にちが異なります。よってカルネヴァーレの時期も復活祭の日に合わせて日にちが異なるのです。(2021年のカルネヴァーレは2月11日から16日、イースターは4月4日です)
正式なカルネヴァーレの時期は非常に短いですが、カルネヴァーレ菓子は大抵1月17日の聖アントニオの日から登場し始めます。
また大半のカルネヴァーレ菓子が揚げ菓子!こちらはなぜかというと、カルネヴァーレに当たる1月や2月は豚の屠殺の時期と重なり、大量のラードが手に入ったからです。余すことなく全ての豚の部位を使いきれるよう、揚げ菓子が主流になったと言われております。
前置きがちょっと長くなってしまいましたね!失礼致しました。それでは早速マルケの郷土カルネヴァーレ菓子、みていきましょう!最後にレシピ付きです。

マルケ州郷土カルネヴァーレ菓子

1.Sfrappe(スフラッペ)

一発目は「スフラッペ」!こちらはマルケの方言です。笑
キアッケレ、フラッペ、チェンチなどイタリア各地で呼び名が変わります。
マルケ流スフラッペは生地にミストラと呼ばれるアニスシードのリキュールを入れるのが秘訣です。それ以外の材料は小麦粉、卵、ベーキングパウダー、お砂糖、レモンの皮、オリーブオイルと至ってシンプルです。生地を薄く引き伸ばし、揚げた仕上げに粉砂糖、あるいはアルケルメスとお砂糖かけて食べます!
アルケルメスとは写真の真っ赤なリキュール。甘いもののちょっぴりスパイシーなお味です。ズッパ・イングレーゼで使われるのでご存知かもしれませんね!このアルケルメス今後もよく登場します!

イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  スフラッペ キアッケレ
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  スフラッペ キアッケレ アルケルメス

2.Cicerchiata(チチェルキアータ)

お次は、「チチェルキアータ」!こちらもこの時期に必ず登場する一品です、そして私の一番お気に入り★
チチェルキアータとは小麦粉、卵、砂糖、ミストラ、オリーブオイル、レモンゼストからなる生地を小さいボール状に切り、揚げたもの。揚がったものにナッツを少々加え、熱した蜂蜜で絡めます。(写真のピンクのものはアルケルメス入り!)輪っか型にするのが定番ですが、食べやすいカップ入りのもございます!そして仕上げにスプリンクルをまぶして。
チチェルキアータの名前の由来は「チチェルキア」と呼ばれる豆からきていると言う説が有力で「山積みのチチェルキア 」を意味するそうです!
ナポリのクリスマス菓子「ストゥルッフォリ」に似ております。
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  アルケルメス チチェルキアータ
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  チチェルキアータ アルケルメス

3.Scroccafusi(スクロッカフージ)

続いてこちらのどデカイの!もちろん揚げ菓子です。「スクロッカフージ」と呼ばれています。名前は口の中で砕かれる(scrocchiare)のでこのような名前がついたそうです!はい、想像通りカリカリですよ★
​マルケ全土で見かけますが、マチェラータ県の発祥らしいです。
また生地は揚げる前に一度茹でてあり、ひと手間かかっています。揚げあがった後はお得意のアルケルメスをかけるか子供向けには温かいハチミツが回しかけられます。
こちらはなかなか目にかからない一品かと思いますが、召し上がったことある方いらっしゃいますか?
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  スクロッカフージ アルケルメス

4.Arancini(アランチーニ)

こちらは「アランチーニ」。名前からわかるかもしれませんが、オレンジの皮がふんだんに使われております。またシチリア名物の揚げライスコロッケとは別物なのでご注意を!
カルネヴァーレのアランチーニは「源氏パイ」を想像していただけたらわかりやすいかと思います。笑 引き伸ばした生地にお砂糖とオレンジゼストをまぶし、巻いたものを最後揚げます!
こちらどうやらファンとっても多いようです★
ちなみに「リモンチーニ」と呼ばれるレモンバージョンもございますよ!
アランチーニはモスカート・ダスティと合わせて食べました。揚げ物と泡ってやっぱり合いますよね。ちなみに
モスカート・ダスティはアスティ・スプマンテと比べて泡の加減は弱いですが、より甘いので甘めのカルネヴァーレ菓子との相性抜群です。
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  アランチーニ
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  アランチーニ モスカートダスティ

5.Ravioli di Castagne(栗のラビオリ)

さてお次のカルネヴァーレ菓子はとっても珍しいですよ!マルケの中でもアスコリ・ピチェーノの街でしか見つかりません!Ravioli Dolci(ラビオリ・ドルチ)はこの時期イタリア全土で見かけるのですが、大抵詰め物はリコッタチーズやクリーム。
​アスコリのはCastagne、つまり栗入りです。ペースト状にした栗にラム酒、ミストラ、カカオなどを加えるそうです。でもペーストに何を入れるかは各家庭により異なり、アスコリのマンマのこだわりらしいです★私もこちらはわざわざアスコリまで買いに行きました!
​皆様、来年こそこの時期イタリアへ来れたらぜひアスコリまでRavioli di Castagne(ラビオリ・ディ・カスターニェ)食べに行きましょうね!
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  ラビオリドルチ 栗のラビオリ 揚げラビオリ アスコリピチェーノ
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  ラビオリドルチ 栗のラビオリ 揚げラビオリ アスコリピチェーノ

6.Castagnole(カスタニョーレ)

6品目は「カスタニョーレ」!一口サイズのドーナッツです。外はサクサク、そして中はしっとり。次から次へとパクパク食べれちゃいます。
​こちらはイタリア全土で見かけるかと思いますが、マルケでは生地にミストラと呼ばれる
アニスのリキュールを入れます。
カスタニョーレも揚がってからアルケルメスをかけることがしばしばありますが、アルケルメス、前半にだいぶ登場したのでここはお砂糖のみで。笑
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  カスタニョーレ

7.Ciambelle di Patate(じゃがいも入りドーナツ)

カルネヴァーレ菓子最後の一品はCiambelle Fritte(チャンベッレ・フリッテ)いわゆる ドーナツです!こちらはカルネヴァーレ時期でなくても見かけますが、この時期は特に大人気です。
写真のものは揚がってなく、オーブン焼きです。揚げてももちろん美味しいですが、最後ちょっと肝臓を休めました。笑
そしてこちらのチャンベッレ、もう一つポイントが!実はマッシュポテト入りなのです。なのでCiambelle di Patate(チャンベッレ・ディ・パターテ)と呼ばれます。100%小麦粉のものより軽く仕上がりますよ。こちらはこのあとレシピを載せますね。
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  チャンベッレ じゃがいもドーナツ 焼きドーナツ
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  アランチーニ モスカートダスティ
以上、マルケの郷土カルネヴァーレ菓子7品でした!皆様は召し上がったものございますか?あるいは「来年はこれ、絶対食べたい!」というのがありましたら、ぜひコメント欄に。ちなみにインスタグラム上で行ったアンケートではRavioli di Castagne(ラビオリ・ディ・カスターニェ)が一番人気でした!来年こそは本場まで食べに来れるといいですね★
それでは最後にじゃがいも入りドーナツ、Ciambelle di Patateのレシピを載せます。

Ciambelle di Patate al Forno
​ (オーブン焼きじゃがいもドーナツ)

調理時間:約4時間(発酵時間を含めて)

材料

  • 小麦粉(Tipo 00) 300g
  • じゃがいも(マッシュし、常温に冷ましたもの) 120g
  • ビール酵母 4g
  • グラニュー糖 20g
  • 卵 1つ
  • 牛乳(人肌まで温めたもの) 50ml
  • ひまわり油 15g
  • オレンジゼスト 1/2個分
  • レモンゼスト 1/2個分
仕上げ用
  • ​バター 30g
  • グラニュー糖 適量
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  チャンベッレ じゃがいもドーナツ 焼きドーナツ
  1. 牛乳とビール酵母をボウルに入れ、よく混ぜ、発酵が始まるまで10分ほど待ちます。
  2. 別のボウルに小麦粉、マッシュポテト、グラニュー糖、卵、オレンジゼストとレモンゼストを入れ、よく混ぜます。
  3. ②のボウルに①とひまわり油を加え、約10分程よく捏ねます。
  4. ラップをし、生地が倍ほどに膨らむのを待ちます。(2〜3時間)
  5. 生地が膨らんだら、小麦粉を軽くまぶした土台へ移し、ドーナツを成型します。生地を全て成型し終えたら、上から布をかぶせ、もう1時間発酵させます。
  6. オーブンを180度に熱しておきます。発酵を終えたら、ドーナッツをクッキングシートを敷いた天板へ移し、熱しておいたオーブンで約15分間焼きます。
  7. ドーナッツが焼き上がったらまだ温かいうちにバターを溶かし、ドーナッツの表面に塗り、その上からグラニュー糖をふりかけます。
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  チャンベッレ じゃがいもドーナツ 焼きドーナツ
行程3、出来上がった生地
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  チャンベッレ じゃがいもドーナツ 焼きドーナツ
行程4、一次発酵を終えた生地
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  チャンベッレ じゃがいもドーナツ 焼きドーナツ
行程5
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  チャンベッレ じゃがいもドーナツ 焼きドーナツ
イタリア マルケ州 郷土菓子 カルネヴァーレ  チャンベッレ じゃがいもドーナツ 焼きドーナツ
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    Author

    初めまして、ニコルです!日本/アメリカのハーフ。日本で10年程モデルとして勤めた後、ハワイに移住し、ウェディングフォトグラファーに転職。写真の技術を深めたく、フィレンツェの美大へ。卒業後、マルケ州でカメラマンとして暮らしています。こちらのブログではマルケ州の田舎暮らしを中心にイタリアでの生活について綴っています。

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