Ciao Tutti! ご無沙汰しております! 今回の話題はヨガ!「イタリアでヨガ」ってあまり馴染みがないかもしれませんが、こちらでは1970年代からヨガリトリートが存在し、今となってはプロアスリートが毎日のルーティンにヨガを取り入れるまで定着しています。私も何気に10代の頃をヨガを続けています。美意識の高いイタリア人、圧倒的に人気なのがヴィンヤサヨガで初心者でも運動量の多いフロー系のものが好みだそうです。今月の頭に行われたスポーツの祭典Rimini Wellness(バイトで行きました。笑)でもヨガのコーナーは大人気で、筋肉モリモリのボディービルダーの方もヨガをするというので驚きました! また、2020年のロックダウンを機に自宅でプラクティスする人も増え、オンラインレッスンを提供しているスタジオも多いです。 今回は私の住んでいるマルケ発のヨガ情報をお伝えします。長いので2本立てでいきたいと思います! 初めに2012年に創業したReYoga。こちらはアンコーナ発のリサイクル素材から作られるヨガマットメーカーです。大のスポーツファンのオーナーダヴィデは、スノボやスケボーと言ったハードなスポーツを長年やってきました。ヨガとは無縁だったのですが、スノボの事故をきっかけに病院通いとなってしまい、「いかにナチュラルな方法で体を改善できないか?」と考えさせられ、ヨギーである兄の進めでセラピューティック・ヨガに出会うことに。今まで想像できなかった体の動きが楽しめるようになり、以来ヨガの世界に魅了されたそうです。 ダヴィデがプラクティスを通じて感じたことは、ヨガは単純に一括りすることはできず、自分の体そして練習するスタイルによって適切なマットがあるべきだということ。2000年代にヨガはだいぶ普及していたものの、こだわりのマットメーカーはイタリアに存在せず、ダヴィデは自ら会社を立ち上げることに。ReYogaでは8種類ものマットスタイルが現在あります。 例えばヨガ初心者、あるいはどのタイプのヨガを学びたいか検討中の方にオススメなのは厚みとグリップのあるもの。薄手でマイクロファイバーを使用した滑りのきくものはフロー系ヨガにオススメです。私は昔からパワーヨガを続けているので、後者を使用していますが、膝が弱いので厚みのある4MMのものを愛用しています。このように個人のニーズに合わせてマットを選べます。また最近は旅行の際に便利な折りたたみマットも登場しました。 マットを作るに当たって、サステイナブルであることがダヴィデの第一の条件。「リサイクル素材にこだわらないのなら他の種類のマットも作れるけど、手元にある素材のみで作りたいんだ。」と語っていました。またそれぞれのマットに適切なお手入れ方法があり、例えば私が使用しているマイクロファイバーは軽く濡らした布で拭くことが、清潔を保てるだけでなく長持ちする秘訣でもあるのです。いかにマットを長く愛用してもらえるか、このアフターケアも彼のこだわりです。そして役目を終えたヨガマットはもちろんリサイクル出来ます。 また、Reyogaのマットはデザインがとてもスタイリッシュなのですが、「そこもこだわり?」と聞くと、「ここはイタリアだよ!もちろんかっこよくなくっちゃダメだよ!」と熱く語るダヴィデ。彼のバックグラウンドであるアートとグラフィックデザインが大いに活かされています。 またマット以外のプロップ(ピローやブロック)も販売しているのですが、「プロップは自分のプラクティスを助けるためのもので、プロップ中心のヨガ、あるいは特定のプロップがないとできないものは僕のヨガの信念とは異なるんだ。ヨガは自分の心と体が一つになる時。本来ならばマットとプラクティスが出来る空間があれば十分なはずだよ。」と。私もダヴィデの言う通りだと思います。皆様もヨガマットの見方が少しでも変わりましたでしょうか?これからも高品質で地球にも優しいReyogaのヨガマットから目が離せません!
次回のブログはダヴィデオススメのアシュタンガヨガから派生したStrength Yogaの紹介です!お楽しみに☆ それではCiao! Nicole 皆様ご無沙汰しております!いかがお過ごしでしょうか? 私はついに先週コロナにかかってしまいました…周りで経験済みの人は、皆口を揃えて「軽いインフルエンザだよ!」と言っていたのですが。いや、私は重いインフルでしたよ?今まで生きてきた中で最もひどい関節痛と頭痛。そして3日間39度の高熱が続きました…ワクチン3回打っててこれですからね。もう二度とかかりたくないと思いました。 8日目に再び検査をして無事、陰性に戻りました。まだ鼻垂れ小僧ですが、それ以外の症状は幸い何も残っていません! さて、前置きが長くなりましたが、今日はアンコーナにあるちょっと変わった美術館Museo Omero(オメロ美術館)の紹介です! どこが変わっているかと言いますと、展示してあるすべての作品に触れていいのです。と言いますのはこちらは全盲のご夫婦、アルドとダニエラのアイデアから生まれた「触れる美術館」(Mueso Tattile)なのです。旅行好きのお二人は、旅先で美術館を訪れるのが楽しみらしいのですが、どの美術館でも「触れるのはNG」。「全盲の私達に触れてはいけないと言うのは、健常者の人にとって見てはいけないと言ってるのと同じです」と語るダニエラ。そこで彼らは視覚障害者でも楽しめる美術館を生み出そうと決意し、ギリシャ時代から現代アートまで世界中の代表的な作品の模型を作り上げ、展示することに。オメロ美術館は1993年にオープンし、今では州立美術館として認定されています。 展示されている作品の多くが世界的に有名な彫刻(多くが原寸大)や建築物のミニチュアです。鑑賞を始める前にスタッフの方が、美術館について説明をして下さるのですが、その際に「健常者の方はぜひ、マフラー等を目隠しとして使って、手だけで作品を"見て"みて下さい」との提案が。 私も何かは知らずに、「イタリアで最も有名な建築物で、観光スポットだよ」とだけ説明され、ピサの斜塔の模型に触れてみました。初めは何なのか全くわからず、模型が斜めっていることさえ気付きませんでした。「ピサの斜塔」と言われ、再び傾斜に注意して触れてみて、初めて他の建物との違いに気づかされました。 特に建築物は「見れば」だいたいどの時代の作品か一瞬でわかりますが、これを説明+手で感じる感覚のみで理解しようとすると私には時間がかかるだけでなく、非常に難易度の高いタスクでした。 いつもとは全く異なる観点からアートが楽しめる貴重な経験となりましたよ。特に知っている作品に触れると、今までにない「見方」が出来、違う美しさに気づかされました。例えばミケランジェロのダビデ像。等身大の顔が飾られているのですが、うっすらと眉間にしわを寄せているのですよね。アカデミア美術館の本物のダビデ像は何度も見ましたがこのような細部までは気にしていませんでした。触れることにより作品のディテールまで感じ取れ、新たな発見を見つけられる1日となりました。 オメロ美術館は入場無料ですが、事前予約が必要です。(月曜休館)
こちらはぜひ次回のマルケ旅行にオススメしたい一ヶ所です。ツアーに組み込みたい方はお気軽にメッセージ下さい! それでは次回のブログもお楽しみに〜 Ciao, Nicole 皆様ご無沙汰しております!いかがお過ごしでしょうか? 私は元気にやっております。 最近の私のニュースと言えば、以前属してソムリエ協会でスカート問題勃発。笑 と言いますのは、前の協会って女性ソムリエの制服がスカート限定だったのですよ…最近なかなか見かけないと思いません、スカートの制服?ましてはワイン業界において… なので授業中に質問したんです! 「何でスカートのみでパンツスーツはNGなの」って? その返事が… 「自分で本部に聞けば」って。 この回答の時点でだいぶイラっとしたのですが、聞きましたよ!本部に! 以下が彼らの返答です。 「スカートの制服は美的理由から。」 「嫌なら辞めれば?」って! 流石にこの回答には私びっくりしました…「検討してみますね〜」みたいな返事が来て、その後数年間何も変化が訪れないのかと個人的には思っていたのですが。違いましたね。 なので潔く辞めましたよ。笑 幸いすぐに新しい協会が見つかり、すでに第3部門のレッスンに参加しております! 実はこの問題、イタリアのニュースでも取り上げられる沙汰となり、なかなかの注目を浴びたのですが、どうやらこの協会は方針を断固として変えないようですね。おまけに記者に対してもノーコメントを貫いているようです。これまたびっくりですよ! まあ協会も辞めたことですし、私の中では終わった話だったのですが、先週になったら彼らから2通のDiffida(警告)が… 1件目には私が上記のEmailをでっちあげたと…なので公に謝って、慰謝料を払えと… 2件目は第3部門のレッスン代を払えと(私一回も参加していませんけどね)… ダブルびっくりですよ!もう私ついていけないです。すぐさま弁護士の先生達に相談したのですが、流石の先生もびっくり。「如何しようも無い人達だね」と…だって私一度も公表していませんからね、協会の名前!
すぐに反論の返事を出して、今は待ちの状態です。結構強めな返事を書いて下さったので、「普通ならこのまま終わると思うけど、この人達の場合は何とも言えないね」とおっしゃってました。またしつこく反論してくるようならアップデート致しますね。このまま収束することを私は願いますが。 今日はイタリアのダークな一面の投稿となってしまいました…でもこんなことでソムリエの資格を取る夢を諦めません!最後まで読んで下さり、ありがとうございます:) Nicole 皆様、だいぶご無沙汰しております!いかがお過ごしでしょうか? 「師走」とはよく言ったものですね。12月は本当にバタバタ、あっと今に過ぎていきますね。 私の気のせいか、あるいは2020年の今頃は再びロックダウンに入っていたため気づかなかっただけかもしれませんが、毎年街中がクリスマスシーズンに入るのが早くなってきている気がします… イタリアでは11月に入った途端、スーパーにパネットーネやパンドーロが並び、11月半ばにはイルミネーションも始まっていました!それだけ待ち遠しいクリスマスだったということですかね? 個人的にはあまりに早くクリスマスムードに入るのは好きではないので、12月8日のインマコラータと呼ばれる祝日(マリア様の母、アンナがマリア様を身籠った日)から準備を始めました。 と言っても私は猫2匹を飼っているので、ツリーなどの装飾は残念ながらしません。一瞬で壊されそうなので。笑 クリスマスカラーのテーブルクロスやサンタのマグを出すくらいです。 しかしマルケのクリスマスに欠かせないフルスティンゴは作りますよ! フルスティンゴとは乾燥イチヂクをふんだんに使ったこの時期限定のドルチェです。食感は結構ネッチョリ、とてもリッチなドルチェなので食後にほんの数口、甘口ワインと一緒に楽しむのが定番です。 マルケの中でもマチェラータ、フェルモ、アスコリ、こちらの3県を中心に作られる郷土菓子です。今となってはドライフルーツはとても高価なものですが、昔はむしろこちらの方が安く、手に入りやすかったためクリスマスを祝うPiatto Povero(「貧しい一品」の意、大抵のものが農民が生み出したレシピ)として生まれたそうです。 そしてフルスティンゴのレシピは様々です。干しイチヂクは必ず入っていますが、後は代々家庭で受け継げられてきたレシピ。私もマンマから教わりました。多くの家庭でダークチョコレートを入れるようですが、私の教わったものはカカオのみです。またサパと呼ばれるシロップ状の煮たてたブドウ汁を入れるパターンもよく見かけます。私はサパではなく、パッシートワイン(乾燥した状態のブドウから作る甘口ワイン)を入れます。なので皆様もご家庭で自分好みの味にアレンジしてみて下さいね! 材料の味を馴染ませるのに待ち時間はありますが、作り方はとっても簡単(混ぜて焼くだけ。笑)です。おまけに日持ちしますし、プチサイズの容器で焼けばそのままギフトにも出来ます。マンマは毎年自宅用とは別にご近所さんや親戚にあげるものをアルミの容器で焼き、そのままプレゼントしてました。フルスティンゴは可愛らしいパッケージではなく、アルミでいいのです。笑 むしろその家庭っぽさがフルスティンゴの魅力だと思います。それでは早速作り方です! Frustingo |
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フルスティンゴはケーキのようにカットするのではなく、一口サイズの角切りにして食べます。またぜひデザートワインと合わせて食べて下さいね。
私は生地にも使ったパッセリーナ(マルケの土着品種)のパッシートワイン(乾燥した状態のブドウから作る甘口ワイン)と一緒に食べましたよ。モスカートのようなほんのり甘いワインではなく、極甘口がオススメです。イチヂクがとっても甘いので。
またヴィーノコットと呼ばれる煮詰めたブドウ汁を発酵させ、ワインにしたデザートワインと合わせるもの定番です。
私は生地にも使ったパッセリーナ(マルケの土着品種)のパッシートワイン(乾燥した状態のブドウから作る甘口ワイン)と一緒に食べましたよ。モスカートのようなほんのり甘いワインではなく、極甘口がオススメです。イチヂクがとっても甘いので。
またヴィーノコットと呼ばれる煮詰めたブドウ汁を発酵させ、ワインにしたデザートワインと合わせるもの定番です。
ちなみにトレーナーのFRSTNGはまさにフルスティンゴのこと!何かのブランド名ではありません。ワインを買いに行った際に店頭に並んでいて衝動買いしました。笑 クリスマスもこれを着たいと思います。
トレーナー、パッシートワインはCantina dei Colli Ripaniのものです★
ぜひ日本でもフルスティンゴを焼いて、イタリア気分をクリスマスに味わって下さい。
それでは皆様、Buone Feste!そして良いお年を!来年こそは皆様もイタリアへ来れますように :)
Nicole
トレーナー、パッシートワインはCantina dei Colli Ripaniのものです★
ぜひ日本でもフルスティンゴを焼いて、イタリア気分をクリスマスに味わって下さい。
それでは皆様、Buone Feste!そして良いお年を!来年こそは皆様もイタリアへ来れますように :)
Nicole
皆様、ご無沙汰しております!いかがお過ごしでしょうか?
日本も10月から緊急事態宣言があけて、少しは日常生活が戻ってきましたでしょうか?
イタリアはいつの間にか秋が到来していましたよ!朝、夕はだいぶ涼しく、とても過ごしやすい毎日です。先週末には今年初の焼き栗も食べました。今週あたりに採りたてのトリュフを仕入れたいと思います★うふふふ。
日本も10月から緊急事態宣言があけて、少しは日常生活が戻ってきましたでしょうか?
イタリアはいつの間にか秋が到来していましたよ!朝、夕はだいぶ涼しく、とても過ごしやすい毎日です。先週末には今年初の焼き栗も食べました。今週あたりに採りたてのトリュフを仕入れたいと思います★うふふふ。
さて、私事ですが、アメリカ発のウェルネスウェブマガジンZODDIIにて連載をスタートしました!
第一回目は私の自己紹介を含め、マルケ全般の紹介です。オススメスポットや郷土料理についても綴っているのでよかったらぜひ読んで下さいね。
そして先週出されたものはVendemmiaについてです!ヴェンデミアとはワイン用の葡萄の収穫のこと。葡萄の収穫なしにはイタリアの秋は語れません!ワインにご興味がなくても、イタリア文化に欠かせない一部ですので、2回目の記事もぜひ合わせてどうぞ!
第一回目は私の自己紹介を含め、マルケ全般の紹介です。オススメスポットや郷土料理についても綴っているのでよかったらぜひ読んで下さいね。
そして先週出されたものはVendemmiaについてです!ヴェンデミアとはワイン用の葡萄の収穫のこと。葡萄の収穫なしにはイタリアの秋は語れません!ワインにご興味がなくても、イタリア文化に欠かせない一部ですので、2回目の記事もぜひ合わせてどうぞ!
それではCiao〜
Nicole
Nicole