今日は前回に引き続き、カンポフィローネの街そしてオススメパスタ工場を紹介したいと思います! まずはパスタ工場から。こちらは創業1958年の老舗パスタメーカーMarilungo(マリルンゴ)。創業以来家族で経営されており、現在はお孫さんにあたるジョバンバッティスタさん(上記写真)がオーナーです。特産品のマッケロンチーニ以外にもたくさんの卵パスタを生産していますよ。イタリア国旗のパッケージはお土産品として特に人気を集めているそうです。ショップだけで十分テンション上がりますが、Lu Girettuのツアーではショッピングのみならず工場見学もできます! 工場に降りていくとすぐさま小麦のいい香りが。(工場内は撮影NGです。)マリルンゴではマルケ、ウンブリア、そしてトスカーナ州産のデュラムセモリナ粉のみを使用しています。なぜマルケ産だけではないかと伺うと、「小麦はその年度毎に出来が異なるから、マルケだけに拘らず、より品質の良いものを選んでいるからだよ」とのこと。「畑を買って小麦から自ら生産しているパスタメーカーもいるけど、そうすると出来が悪い年でも、もちろん自分たちの小麦を使うよね。僕たちは『自分達の小麦』よりかは『質の良い小麦』を重視したいんだよ」いや〜、ジョバンバッティスタさん、素晴らしいこだわりだと思います! また卵はマルケ産の放し飼いの鶏のもののみを使用しているとのこと。しかし、ただの放し飼いではなく、室内で放し飼いとのこと。こちらも理由を伺うと、「もちろん、家庭用に二、三羽鶏を飼っているくらいなら外に出していても手が行き届くけど、僕達は大量の卵が必要だよね?工場で生産されている、『放し飼い』の鶏は実は抗生物質漬けの場合が多いんだよ。なぜなら鶏はちょっとでも濡れたりするとすぐに具合が悪くなってしまうんだ。工場で飼っていると天気が悪いからと言ってすぐに室内に移動できるわけではないでしょう。さらに最近は異常気象が多いよね。すると多くの鶏が具合が悪くなってしまい、結果として薬漬けになってしまうだ。また工場では体調の崩した鶏だけに抗生物質を与えるわけではなく、全羽に与えてしまうのが現実だね。室内で飼っていれば、天候に左右されず、実はより健康な状態でいられるんだよ」と。正直卵に関してそこまで深く考えたことがなく、単純に「外の空気を味わっていた方がいい」と思っていたのですが、ジョバンバッティスタさんのおかげで見聞が広がりました! また「工場」と言ってもマリルンゴの生産ラインは1つのみ!家族経営のアットホームな会社ですからね、大量生産はしていません。在庫を確認しながら、少ないものを日替わりで作っているそうです。私達が訪れた時は「トリュフのタリアテッレ」の日でした。ラッキー!笑 これまたいい匂いがプンプン。幸せなひと時でしたよ。上にも書いたように工場内は撮影NGですので、皆様是非一度自分達の目で見に来て下さいね! さてさて、一方のカンポフィローネはと言いますと、人口2000人程の小さな街です。丘の上に位置しているので、街からはアドリア海、そしてマルケならでは美しい渓谷の景色が楽しめます。 8月のマッケロンチーニ祭には大賑わいなカンポフィローネの街ですが、普段は人でごった返すことはないので、ゆっくりと街歩きが楽しめます。街の高台までたどり着くと中世の城壁が残されており、広場は野外劇場として今でも使われているそうです。「小さい」とはいえ街の中心にはドゥオモもあり、パスタ工場を訪れた後、ランチ前のウォーキングにぴったりですよ!
ぜひ一度カンポフィローネの街そしてマリルンゴの工業見学しにマルケにいらしてみませんか?お問い合わせ、質問等はお気軽に! |
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