皆様ご無沙汰しております!いかがお過ごしでしょうか? 私は元気にやっておりますが、マルケ州は11月半ばからソフトロックダウンに入ってしまい、正直ずっと自宅に引きこもっているのにうんざりしているところです… 毎日料理(朝ごはんを食べながらお昼の献立をたて、昼食時には夕飯の事を考えています。笑)とソムリエの勉強をボチボチしながら過ごしております。ソムリエの勉強にはワインの試飲が肝心ですので、(と私は思っているのですが、どうでしょう?笑)マルケ州のみならずイタリア各地のワインを嗜んでおります。 さて、何はともあれあっという間に12月ですね!今年は本当に不思議な年でした。つい先日2020年幕開けかと思っていたのに、もう年末に突入!ロックダウン生活が長かったせいか、まるで映画「恋はデジャヴ」のような毎日を過ごしていた気がします。マルケはどうやら幸い12月6日からロックダウンがだいぶ解除されるようですが、12月21日から1月6日は州、自治県を跨いだ移動は禁止。12月25日、26日、お正月に至っては自治体を超えた移動を禁止。今年はとっても寂しいホリデーシーズンになってしまいそうです。 しかしくよくよしていても仕方ありません!自宅でちょっとでもクリスマス気分を味わおうと早速この時期の定番ドルチェの一つ、Croccante alle Mandorle(アーモンドのクロッカンテ)を作りました★イタリアのクリスマスというと、パネットーネ、パンドーロ、トローネが日本でも有名かと思いますが、このクロッカンテも実は大定番なのですよ!親戚やご近所さんにあげるプレゼントとしても人気です。 クロッカンテとはキャラメリゼしたアーモンドを冷やし、一口だいに砕いて食べるお菓子の事。もちろんアーモンド以外のナッツを使用してもOK!グラニュー糖のみでも作れますが、私はよりマイルドな味わいに仕上げるのにグラニュー糖とはちみつの両方を使います!それでは早速レシピを見てみましょう★ Croccante alle Mandorle |
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今日はコーネロ山国立公園内に位置するワイナリーMoroder Wineの紹介です。ソムリエ教室の一環として行って来ました。また今回はワインの試飲のみならず、豪華なテイスティングランチ付きでしたよ!
コーネロ山は「山」と言っても標高600m足らず、それでも列記とした山として扱われており、1980年代には国立公園にも認定されました。北はトリエステ、南はガルガーノまでの800kmあるアドリア海岸沿いに唯一ある山で、様々な野生動植物が暮らしています。
コーネロ山は「山」と言っても標高600m足らず、それでも列記とした山として扱われており、1980年代には国立公園にも認定されました。北はトリエステ、南はガルガーノまでの800kmあるアドリア海岸沿いに唯一ある山で、様々な野生動植物が暮らしています。
このコーネロ山で作れられるワインがロッソ・コーネロ。この地から古くから栽培されているモンテプルチャーノを使用したフルボディの赤です。1967年にDOCに認定された後、長期熟成されたリゼルヴァは2004年よりDOCGにも昇格されました。15%までサンジョベーゼのブレンドが許されますが、100%モンテプルチャーノのものをよく見かける気がします。Moroderでも生産されている5種類のロッソ・コーネロのうち4種類はモンテプルチャーノ100%です。また彼らの最高級リゼルヴァDoricoに至っては樹齢50年以上のモンテプルチャーノが使用されます。
そしてこの地の特徴として挙げられるのが、ミネラル豊富な白亜質と粘土質を含む土壌、また水はけがとても良いのでワイン造りに向いているそう。夏は晴天が多く、気温が上昇するものの爽やかな海風が吹き抜けることで健康なブドウが育ち、美味しいワインができます。
Moroderは10年ほど前よりEUのオーガニックファーミングの認定も受けています。また最も最近に出されたZeroと呼ばれるロッソ・コーネロは一切SO2が加えられていません。美味しいだけでなく、環境にも配慮しているワイナリーですね。
Moroderは10年ほど前よりEUのオーガニックファーミングの認定も受けています。また最も最近に出されたZeroと呼ばれるロッソ・コーネロは一切SO2が加えられていません。美味しいだけでなく、環境にも配慮しているワイナリーですね。
畑を見学した後は一番の見所でもあるセラーへ。今となってはたくさんのバリックが並びますがで、昔は雪と藁を敷き詰め、冷蔵庫の役割を果たしていたそう。地下へ降りて行くと涼しいものの一気に湿気もジワ〜っと広がりました。
そしてワイナリーが成長すると共にセラーも拡大され、テイスティングルームの役割も果たしています。ワインが眠っている横で試飲だなんてとってもロマンチックだと思いませんか?
そしてワイナリーが成長すると共にセラーも拡大され、テイスティングルームの役割も果たしています。ワインが眠っている横で試飲だなんてとってもロマンチックだと思いませんか?
最初の一本はどんなシーンにも活躍しそうなロゼのスプマンテ。メルローとシラー半々のブレンドです。「試飲」のはずが、皆思わずグイッと。そしてお代わり!この日は外が30度越えの真夏日だったからです、という言い訳。笑 とってもフレッシュで酸味がきいている一本だったからこそスイスイと飲めてしまったのかなと思います。まさに真夏にピッタリですし、ちょっと脂っこいマルケ名物チャウスコロ(生サラミ)と合わせるのに最適な一本だねと満場一致しました。
さて、乾杯を済ませて後はランチタイムへ。Moroderはワイナリーのみならず、アグリツーリズモも経営しているので、葡萄畑に囲われた絶景のロケーションでランチ、またはディナーが楽しめます。
一品目はレストラン一押しの「ストラッキーノチーズのパンナコッタ、梨のカルパッチョ添え」です。ストラッキーノとは北イタリア発祥のフレッシュタイプのチーズ。酸味が少々ありながらも、とってもクリーミーでパンに直接塗って食べるのが定番です。パンナコッタと聞くとこってりしているのかと思いましたが、ストラッキーノのフレッシュさが口いっぱいに広がり、甘い梨との相性も抜群!
合わせたワインはアロマティック品種として有名なマルヴァジーア。注がれるとすぐにトロピカルフルーツの香りがフワーッと広がり、一瞬「甘口ワインなのかな」と思ってしまうほど。一口口に含めるとフルーティーな味わいのみならず酸味が感じられ、これはまさにフレッシュチーズと合わせるのに造れたものではないでしょうか!?こちらはすぐにお買い上げを決定しました。
一品目はレストラン一押しの「ストラッキーノチーズのパンナコッタ、梨のカルパッチョ添え」です。ストラッキーノとは北イタリア発祥のフレッシュタイプのチーズ。酸味が少々ありながらも、とってもクリーミーでパンに直接塗って食べるのが定番です。パンナコッタと聞くとこってりしているのかと思いましたが、ストラッキーノのフレッシュさが口いっぱいに広がり、甘い梨との相性も抜群!
合わせたワインはアロマティック品種として有名なマルヴァジーア。注がれるとすぐにトロピカルフルーツの香りがフワーッと広がり、一瞬「甘口ワインなのかな」と思ってしまうほど。一口口に含めるとフルーティーな味わいのみならず酸味が感じられ、これはまさにフレッシュチーズと合わせるのに造れたものではないでしょうか!?こちらはすぐにお買い上げを決定しました。
続いてプリモは「そら豆とアーティチョークのカンネローニ」。合わせたワインはグルナッシュとシラーをブレンドしたロゼ。ベジタリアンの一品ですが、クリームベースなのでちょっぴりヘビーだったパスタ。ロゼが綺麗に油を切ってくれました。またアーティチョーク独特の苦味との相性もとても良かったです。
メインを頂く前にワインの準備。すぐにグラスに注ぐのではなく、一旦少量をグラスに注ぎ香りを「慣らす」そう。何か難しそうなことをしていたので思わずマッティアに何をしているのか訪ねてしまいました。「特別な一本を開けるのだからこれくらいのことはしないとね」と。彼らのロッソ・コーネロのリゼルヴァにかける熱い想いを感じました。
メインのローストポークを頂く前にまずは彼らご自慢のリゼルヴァ「ドーリコ」を試飲。モンテプルチャーノ独特のダークチェリーやレザーの香りのほか、トリュフやほのかに土の香りも。そして若いロッソ・コーネロにはないエレガントなタンニン。マッティアが太鼓判を押す気持ちがよくわかりました。脂身ののったローストポークともよく合いましたよ。
そして最後に登場したのがティラミス。ドルチェなしのイタリアンランチは考えられないですよね。合わせたワインはモスカート。甘さの中にもフローラルな爽やかさもあり、甘すぎない一本でした。ほろ苦いティラミスとのマリアージュも最高でしたが、私はやっぱりパネットーネと合わせたかったです!クリスマス前になったらまた買いに来なければ!
長くなりましたが、Moroderの紹介いかがでしたか?ゆっくりと時間が流れるマルケで美味しいワインと食事、皆様もいかがですか?
コロナが収まったらぜひ一緒にマルケのワイナリー周りましょうね☆
ご質問等はいつでもお待ちしております!お気軽にどうぞ。
コロナが収まったらぜひ一緒にマルケのワイナリー周りましょうね☆
ご質問等はいつでもお待ちしております!お気軽にどうぞ。
6月の末からソムリエ教室が再開されました。レッスン再開は9月(イタリアは7、8月夏休みをみんなガッツリとります。笑)ですが、まずは久しぶりのワイナリー見学でクラスメイトと再会できました。
訪れたのはマルケ州アスコリピチェーノ県にあるDianetti Vini(ディアネッティ・ヴィーニ)。アドリア海沿いから数十キロ山沿いに向かったカラッサイという小さな村にあります。
到着すると無数のぶどう畑が!カラッサイは今回初めて訪れましたが、この辺りではワイン造りが盛んのようです。そして何よりの特徴が果てしなく広がる丘陵。まるで絵葉書のようでしたよ。またここでは気温の変化が激しく、朝夕は15度以下まで気温が下がるそう。この気温の差が美味しいワインの出来る秘訣何ですって!
到着すると無数のぶどう畑が!カラッサイは今回初めて訪れましたが、この辺りではワイン造りが盛んのようです。そして何よりの特徴が果てしなく広がる丘陵。まるで絵葉書のようでしたよ。またここでは気温の変化が激しく、朝夕は15度以下まで気温が下がるそう。この気温の差が美味しいワインの出来る秘訣何ですって!
テイスティングの前にブドウ畑をお邪魔しました。ディアネッティでは主にモンテプルチャーノ、サンジョベーゼ、ペコリーノ、パッセリーナ、そしてマルケでは珍しいグルナッシュが栽培されています。写真は左からグルナッシュ、ペコリーノ、モンテプルチャーノです。一番のプッシュはモンテプルチャーノ。大きな葉っぱが特徴的です。またモンテプルチャーノは実が熟れるのが他の品種に比べて遅く、収穫は10月と一番最後に行われます。もちろんブドウは全て手で摘まれます。今更ですが、ワインができるまでの工程って非常に長い道のりですよね。
ブドウ畑を散策した後は待ちに待ったテイスティングです!
ブドウ畑を散策した後は待ちに待ったテイスティングです!
最初にいただいたのはとってもフレッシュで酸味が素晴らしいペコリーノ、「Vignagiulia」(ヴィーニャジューリア)。ハーブ類、白桃またアニスのアロマがし、何といっても印象的なのが後味に来るペコリーノらしい塩み。ミネラル感たっぷりで夏にキリッと冷やしてシーフードといただきたい一本でした。
お次の「Piceno」(ピチェーノ)はモンテプルチャーノとサンジョベーゼ半々のロッソ・ピチェーノ。ロッソ・ピチェーノと言うとモンテプルチャーノの方が多くブレンドされているのですが、こちらはちょうど50%サンジョベーゼが含まれていることからとても爽やかな赤です。エマヌエレさんもぜひ魚介類、特にマルケ名物のブロデット(魚介のシチュー)と合わせてと仰ってました。夏にもいける赤ですよ。
最後にいただいたのは、「Vignagiulia」の赤、しかも2010年!こちらはモンテプルチャーノ100%です。といってもすごくヘビーなわけではなく(フルボディですが)、完熟したフルーツ、特にアマレーナチェリーの味がじわじわと口の中に広がっていきました。とてもエレガントな一本でしたよ。
どうでしょう、ちょっとはワインについて綴るの上達しましたでしょうか?笑
どうでしょう、ちょっとはワインについて綴るの上達しましたでしょうか?笑
ワイナリー見学、テイスティングはもちろん楽しかったですが、何より嬉しかったのが教室のお仲間と再会できたこと!日常生活が徐々に戻ってきたのだなと実感できた1日でした。
DianettiはLu Girettuのツアーにも組み込める事が可能です!ご興味のある方はお気軽にご連絡下さい。また弊社のワイナリーツアーもぜひ合わせてご検討下さい☆
DianettiはLu Girettuのツアーにも組み込める事が可能です!ご興味のある方はお気軽にご連絡下さい。また弊社のワイナリーツアーもぜひ合わせてご検討下さい☆
今日はマルケ最大級の劇場、フェルモのテアトロ・デル・アクイラ(Teatro dell'Aquila)の紹介です!アクイラとはイタリア語で「ワシ」を意味し、フェルモの街のシンボルとなっています。
こちらの美しいオペラ劇場は1790年に建てられた歴史ある建築物であり、今でもオペラのみならず数々の演劇が行われるシアターとして市民に親しまれています。
演劇のない時にはミュージアムとして日中ガイド付きで訪れることができるのですよ!(月曜日を除く)
こちらの美しいオペラ劇場は1790年に建てられた歴史ある建築物であり、今でもオペラのみならず数々の演劇が行われるシアターとして市民に親しまれています。
演劇のない時にはミュージアムとして日中ガイド付きで訪れることができるのですよ!(月曜日を除く)
劇場は5階建てとなっており、124ものボックス席があります。写真からですと残念ながらわからないのですが、ボックスの中の各席はステージを向いているのではなく、観客同士が向かい合わせになって座るようになっているのです!!ですので、とってもかっこいいボックス席ですが、実際演劇を楽しもうと思うととても首が凝ってしまいます…
なぜこのような配置になっていたかというと、今となっては演劇は暗闇の中、そして静けさの中で行われるものですが、昔は「娯楽」という扱いで劇中におしゃべりしたり、飲食したりするのが当たり前だったんですって!昔の日本の歌舞伎に似てますよね?ですので、実際の演劇を見るのがメインの目的ではなく、人と会うために劇場に通っていたので席は観客同士が話しやすい向かい合わせだったとか!
おまけにどのボックス席が人気だったかというステージの真横!(上記写真、白枠内)このとっても見にくい席が大人気だったのですよ。なぜならここに座れば他の観客から自分たちがそこにいるところを見られるから。貴族の間でオペラに行くことはステータスシンボルでもあったので、劇場にいることを他に見てもらわないと意味がない。あえてステージが全く見えないこの真横のボックス席に座っていたのですって。面白いですよね〜
おまけにどのボックス席が人気だったかというステージの真横!(上記写真、白枠内)このとっても見にくい席が大人気だったのですよ。なぜならここに座れば他の観客から自分たちがそこにいるところを見られるから。貴族の間でオペラに行くことはステータスシンボルでもあったので、劇場にいることを他に見てもらわないと意味がない。あえてステージが全く見えないこの真横のボックス席に座っていたのですって。面白いですよね〜
最後にこちらの見事な天井のフレスコ画とシャンデリア。ローマ出身の画家、ルイージ・コケッティが描いた演劇を楽しむギリシャ十二神です。
56腕のシャンデリアは1830年にパリからわざわざ運ばれて来たのですって☆
56腕のシャンデリアは1830年にパリからわざわざ運ばれて来たのですって☆
テアトロ・デル・アクイラ、フェルモの街を訪れた際には必見ですよ!入場できる時間が限られているのでご覧になりたい方、ぜひご連絡下さい。こちらで予約代行し、ツアーに組み込めるように致します☆
MC77の何よりの魅力はビール種類の多さ!数々の賞を受賞している定番の白ビールからハチミツ入りのブロンドエール、ハイビスカス入りの白ビールまで。またクリスマスシーズン限定でセッラペトローナの名産ワイン、ヴェルナッチャ(発泡性赤ワインです)入りのストロングエールも販売されるそう。もうすでにホリデーシーズンが楽しみな私です。笑
ツアーはオーナーのチェチリアさんが行って下さいました。1時間たっぷりとビールの作り方から彼らのビール作りに対するこだわりを語ってくれましたよ☆ちょうど最優秀ブルワリーに選ばれた直後だったので、大勢の方で賑わっていました。
ツアーの後は待ちに待った試飲タイムとショッピング!ビール好きにはたまらないひと時。
ツアーの後は待ちに待った試飲タイムとショッピング!ビール好きにはたまらないひと時。
お次は今回購入したビールを(マンダリーノと一緒に)何本か紹介したいと思います!
マルケはワインだけでなく、クラフトブルワリーも実は豊富なのですよ。イタリアで一味変わったブルワリーツアーを行い方、お気軽にお問い合わせ下さいませ☆